なぜ憲法擁護義務をマスコミは報道しないのか?




きょうは吉祥寺駅南口の丸井の前に立った。

駅ビルも工事が終わって、見違えるように変わった。

約束の10分前に丸井デパート前に着いた。

辺りを見回すと、
見覚えのある身だしなみの良い紳士の姿が見えた。

バス停でバスを待っていたのである。

同窓会の大先輩の佐藤氏だった。

近づいて、自分は知人との約束で来たのですが先輩は?
・・・と尋ねると、奥さんに頼まれた買い物の帰りだと仰る。

直ぐに武蔵境行のバスが来てしまったので、
余り話も出来なかった。

ここで別れたあと、此方は丸井の入り口に戻ると待ち人が来た。

長谷緑也さんが姿を現わした。

そこで近くの喫茶店に行き近況を訊ねた。

今年は、砂川闘争(米軍立川基地拡張反対闘争)60周年だという。

そこで11月には、当時を知る人たちが中心となり、
まだ正式名称は決まっていないものの、
“砂川闘争60周年の集い” を行う予定だという。

その準備に忙しく駆けずり回っているところだと声も確りと仰った。
とても90歳には見えなかった。

若い時から自由奔放に生き抜いてきたという、
長谷緑也さんの笑顔はあどけない。

戦中は満州に送られ、
戦後は抑留者としてシベリアに送られたというのだが、
美校出の素養が功を奏して、
殆んど苦労らしき苦労はしなかったという不思議な方である。

その後、日本に戻り、日通関係の仕事に就いて、
また砂川町の町議も経験したというのです。

その間に米軍立川基地拡張問題が突然起こり、
その時に地元の代表として、闘ったというのです。

全学連に声をかけ3000人もの学生が協力してくれたのです。

そして学生たちの応援を得て、機動隊に立ち向かったというのです。
その時のリーダーが現在の政治評論家の森田実氏ですと。

この闘いでは平和的に抗議を続けることにしたそうです。

農地を返せ!基地拡張は許さない!・・・と訴えるものの、
徹底して非暴力に徹したというのです。

それが地元農家の主婦や学生たちの協力を可能にしたのでしょうか?

当時、主婦による手造りの弁当、おにぎりの差し入れ、
また三多摩各地の労働組合からのカンパで切り盛りが出来たそうです。

そして闘いも夕刻になると地方出身の機動隊員を前に、
“赤とんぼ” や “故郷” を歌ったそうです。

そうすると若い機動隊員も故郷を思い出すのでしょうか?
うつむき優しい表情に変わるのが分かったとそうです。

機動隊員だって、このような闘いに対面したくないでしょう。
このような不条理な現場で向き合いたくない筈なのです。

だが強制的に農地に入り測量が始まったときには
バリケードを乗り越えて、測量阻止行動に突入したのです。

地主、学生、労働者、農家の主婦たちは、
機動隊との正面衝突を迎えてしまったのです。

そこで学生数人が逮捕されました。

この裁判は伊達判決として有名ですが、
米軍基地が憲法違反だとして、
逮捕された学生を伊達秋雄裁判長は無罪としたのです。

一方、アメリカ大使館のマッカサー大使の命により、
時の田中耕太郎最高裁長官が大使と相談しつつ、
最高裁に跳躍上告した裁判では東京地裁に差し戻しとしました。

勿論、次の東京地裁では学生たちは、
逆転有罪とされてしまいました。

これで米国隷属が決定してしまったのですが、
現在の安倍政権ほどには、隷従していませんでした。
憲法9条の縛りがあることを認識していたのです。

それにより、米国もそれ以上のことには口が出せなかったのです。

いまはまったく、その防波堤がありません。

安倍首相は憲法の上に居るとでも錯覚しているのでしょうか?

天皇以下、閣僚、公務員に課せられた、
憲法擁護義務をなんと心得ているのでしょうか?

なぜ憲法擁護義務をマスコミは報道しないのか?
実に不思議なことです。

政府は、権力行使として、
君が代、日の丸掲揚を命令するのであれば、
憲法擁護義務を果たしてから、指示すべきでしょう。

時の政権の意思で変えられるほど、
憲法は軽いものではありません。


(長谷さん手作りの絵ハガキから)
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