中国の海洋進出は脅威なのか?

南シナ海の領有権紛争をどう見るか
~中国の海洋進出は脅威なのか~

と題する講演が昨夜、都内で開催された。


「中国の戦略」

毎年1回、米国防省は軍事力の脅威について議会に報告義務を負っている。

その国防省のメインストリームは、

何処かの国が脅威であることを実際以上に大袈裟に報告している?

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その例に倣えば中国共産党が中国国民の信頼を得るための、

愛国主義的感情を扇動することも同じ構図だと分かる。

しかし愛国的感情を扇動し始めると収拾が付かなくなり、制御困難になる。


それを押えるために国民生活水準を上げる政策を取るという。

こう考えると現在、市場主義に傾倒している中国の国家運営が理解できる。


翻って、米ソ冷戦時のソ連専門家は、

北方領土は四島返還を唱えなければソ連専門家としてはいられなかったし、

同じように現在の中国専門家は、

中国が第1次列島線を越えて、

第2次列島線まで中国が支配すると言っているという。


一方、米国は第1次列島線内は中国のものであり、第2次列島線までは、

何処かの国が自分のものだと主張することを許さない・・・と評価しているのだ。


このような事実を日本だけは何故か、

中国が第2次列島線内を支配すると報道しているというのだ。

日本だけが異常な報道をしているのか?


「南シナ海におけるアセアン諸国の行動宣言」には、

アセアン諸国の安全航行を保障している。

これは日本に有利な状況であるという。


尖閣諸島での中国漁船問題で前原国交大臣が、

周恩来と田中角栄会談時に、

周恩来が尖閣問題は解決が難しい問題であるから、

棚上げ(これは日本の管轄権を認めている)にし将来に託そうと言った、

歴史認識を知らないか無視した行動であった。


外交交渉には客観的な見方が必要である。

自己主張だけでは外交交渉は纏まらない。

「ゼロサムゲーム」ではなく「ウィン・ウィン」の関係を取らざるを得ないのだ。

平和裏に問題解決しなければ両国とも国民が犠牲になるだけである。

カネもかかるし、死人が増えるだけである。


政権がこの認識を持たずに外交交渉で成果が上げられるはずもない。

それ故、米国隷従に甘んじるだけになってしまったのではあるまいか。


脱亜論を書いた福沢諭吉に始まって、

近隣諸国の付き合い方を間違えてしまったのだろか。


平和裏に解決するウィン・ウィンの関係を

求めず、争いにむかうような報道を繰り返す、日本はどうなっているのだ。

この講演の記事はAPC通信2月号に載る。
http://apc.cup.com/


当然のことを主張した芦田均首相は昭電事件で引っ張られ、

検察から政治家を辞めれば無罪にしてやると言われたという。

この歪な社会状況にある日本は立ち直れるのか?

現在、進行中の陸山会事件もまったく同じ構図なのではあるまいか。


孫崎氏のこのような意見がマスコミに出ればよいのだが、

何故か無視される状況にあるようだ。

平和を「理想を求める過程」に置いてきぼりにするほうが、

都合のいい者たちがいるのだ。

一方、国民は日々の生活に埋没し現実を顧みず騙され続ける。

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