内部被曝の脅威

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-「九条の会 はらやま」発足1周年のつどい-で、

94歳になる肥田舜太郎先生の講演があると知って、

知人と講演を聴きに出かけた。

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肥田先生の話を聴いて驚いた。

核兵器を持っている国は内部被曝を認めていないという。

そして内部被曝を治す確かな治療法はないというのだ。

医師で被爆者でもある肥田舜太郎先生はそう仰った。


放射線は見えない。

臭いもない。痛くもないし、痒くもない。

また配管だらけのどこの原発現場でも、

至るところから放射線が漏れている常態にある。


原発推進派の学者は、

権威とカネを求めて、東電、政府の側に立つ。

そんな恐ろしい現実になっていたのだ。

放射線量は既に広島、長崎の20倍にもなっていると、

アイソトープ研究者で東大教授の児玉氏が参考人として国会で証言した。

しかも内部被曝が身体にもたらす影響を未然に防ぎようがないし、

いつ病気が発症するかもわからない。


偶々、広島原爆投下地点から6KMほど離れた場所で、

患者を往診していた時に当時軍医だった肥田氏は被曝したという。

以来、66年放射線被曝患者の治療に関わってきた。

その経験がある故に福島原発事故による

放射線被曝の恐ろしさがわかるのだ。

だから何ミリシーベルト以下だから安全だ!・・・

ということはないと肥田氏は声に力を込めて訴えた。


会場にいる皆さん方はまだいい。

子供や孫たちが寿命を生きられないかもしれない。

内部被曝はそれほど恐ろしいものであるという。

また広島原爆投下後、

被爆した被災者に被害の実態を口外しないように、

GHQのマッカーサーから緘口令が発せられたという。


それを殆どの軍医は守らざるを得なかった。

しかし若い軍医の肥田氏は、

原爆投下した国が何を言うか!・・・と怒りが湧いたという。

正義感旺盛な若き軍医だったのだ。

GHQ当局に何度も押し掛け、

日本が提供した被爆者の調査結果報告書から、

何かわかった治療法があったら教えてくれるよう頼んだ。

しかし被爆の影響は分かっても治療法は分かっていなかった。

当然、当時の日本の医学会でも治療法はなかった。


そして未だに日本では被爆患者、被曝患者の治療法は、

確立していないという。

いつも原爆投下した米国が放射線の影響は、

これこれと数字を示しているのだからと、

信じて疑わずにしかも日本独自の研究を怠ってきたのだ。

このようにしてきた結果、

内部被曝の影響など知る医師は殆どいないのが現実だという。

福島原発事故で放出された、

放射線と放射性物質の飛散の影響がこれから出てくる。

早ければ1月頃からか、

そして、徐々に白血病などが出てくるだろうと危惧する。


このように自ら被曝者の医師が述べているのに、

政府は安全ですと責任を取らない態度に見える。

そればかりか東電を守ろうとしている。

決して国民が第一の国ではないのだ。


肥田氏が最後に言ったことがそれを見事に表していた。

日本いや日本人には、

人権を守る意識がない・・・と。

なんと耳の痛い言葉であろう!・・・しかしそれが現実なのだ。

このような国が福島県民を救えるはずもないし、

原発事故の収束だって期待できない。

被災者たちは、只の検体になるのみではないのか。


広島・長崎から何も学んでいなかったのだ。

肥田氏は辛そうにそう仰った。

テレビに出てカネにありつく学者がいる。

そんな似非学者が幅を利かしている間は、

何も解決できないことだけは確かなようである。


彼岸も近いのに暑さがぶり返した昨日、

日本の原発の実態が、

本当に酷いことになっていることを改めて知った。





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