マスコミ報道は宣伝だ!(1/3)

マスコミ報道は宣伝だ!・・・と喝破する、
高橋清隆氏の了解を頂いたので転載します。
(参照:高橋清隆の文書館http://blog.livedoor.jp/donnjinngannbohnn/

『労働レーダー』2009年7~9月号に3回連載した記事とのこと。

より詳しく知りたい方は、
高橋清隆氏の「偽装報道を見抜け!」~世論を誘導するマスメディアの本質~
(ナビ出版)を参照願いたい。

デジタル放送が始まって、益々便利になったとみるか、
コントロールされ易くなったとみるかは個人の自由であるが、
しかし、最近起こった企業を取巻く事件について、
高橋清隆氏が1つひとつ説明する記事を読み進めると、
それらが確かに繋がっている・・・ということに気付かされる。


【その1】
マスメディアの本質とは何かを考える(上)
高橋清隆

 われわれ現代人は、朝から晩までマスメディアに囲まれて生活している。
前近代までの人が得る情報が、じかに仕入れた情報だったのに対し、
われわれが得る情報の大半は、テレビ局や新聞社、
ネットサーバーなどを経由し、大量分配されたものである。
 「大量分配される情報など、うさんくさい」。
そう感じるのは正常だろう。
これから三回にわたり、
マスメディアの本当の目的とは何かについて考えてみたい。
 
客観的報道という幻想 
「報道が偏っている」という言葉をよく聞く。
真っ先に浮かぶのは、鳩山邦夫総務大臣の辞任劇である。

日本郵政の西川善文社長の続投を認めない意向を示したため、更迭された。
読者諸賢なら、このばかばかしさがお分かりだろう。
社長人事は総務大臣の裁量なのだ。

 ところがマスコミは鳩山氏を攻撃し、
最後まで内閣に置いていた麻生総理の優柔不断さを問題にしている。
テレビ出る学者や評論家は「問題は善か悪かではなく、
民営化を成功させられるかどうかだ」などと言っている。

 「偏向」と言ったが、実は情報など全部偏向である。
現実は無数の要素から成り立っている以上、
客観的に事実を説明することなど不可能。

観察者は積極的な主観によって現実の一部を切り取って、
自分が意義深いと感じる側面において整序するにすぎない。
重要なのは、偏向かどうかでなく、どんな意図で伝えられているかである。

 その意図を探るため、
近年マスコミをにぎわした報道の顚末(てんまつ)を検証してみたい。
二〇〇七年に食品偽装事件が騒がれた。

賞味期限切れを宣伝された不二家の場合、
ゴールドマンサックス証券が空売りで莫大な利益を上げたことを
有価証券報告書から見ることができる。
本社のあった銀座の土地と建物は、米シティーグループのものになった。

 赤福は創業者出身役員が退任し、
会長にはゴールドマンサックス傘下にある元住友銀行副頭取が就任した。
加ト吉は上場廃止の末、日清食品に譲渡する提案がされた。
日清食品の筆頭株主はスティールパートナーズである。

 これらの報道は外資の買収を手引きしただけでなく、
米国が求める添加物の規制緩和にも寄与した。
『日米規制改革および競争政策イニシアティブに基づく
日本政府への米国政府要望書(年次改革要望書)』には、
わが国がもっと農産物を輸入できるよう、
食品添加物の審査を軽減するよう記されている。

企業不祥事報道の顚末 
企業不祥事の報道は、バブル崩壊後、特に盛んだ。

流通大手だったダイエーの業績が悪化すると、
マスコミは中内功会長のワンマンさをたたいた。
福岡ドームとホテルは米コロニーキャピタル社に、
球団のホークスはソフトバンクに渡る。
会社本体は丸紅とアドバンテッジ・パートナーズ引き渡され、
アドバンテッジの推す林文子氏がCEOに就任した。

 四大証券の一角、日興コーディアルグループは二〇〇六年末、
前年度の有価証券報告書の虚偽記載が発覚。
マスコミがこれを宣伝すると米シティーグループが買いあさり、
二〇〇七年十月にはわが国初の三角合併で完全子会社に。
年明け、上場廃止になった。

 西武グループのドタバタも有価証券報告書の虚偽記載が発端だが、
株主構成が違っただけである。
二〇〇六年十一月、西武鉄道が会見で事実を明かすと、
マスコミはバッシングを始めた。
十二のリゾート施設は米シティーグループに売却され、
西武グループの筆頭株主は米ファンド、サーベラスになった。

 三菱自動車は二〇〇〇年七月、内部告発によりリコール隠しが発覚。
マスコミがこれを大々的に報じたため、
ダイムラー・クライスラーは投下金額を二百億円以上節約して、
三菱自動車を傘下に収める。
トレーラーのタイヤ脱落による母子三人の死傷事故がニュースに登場すると、
ダイムラー社は分社化したふそう株を破格の値段で買収し、
ふそうは完全な子会社になった。

 その以前、粉飾決算が報じられた山一証券はメリルリンチへ、
「経営危機」がスクープされた長銀はリップルウッドのものになった。

皆さんは、これらを見て、マスコミの役割とは何だと思われるだろうか。
マスコミが取り上げる「問題」とは、誰にとっての問題なのだろうか。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 3

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ガッツ(がんばれ!)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック