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help リーダーに追加 RSS 「民家は暮らしの博物館」

<<   作成日時 : 2009/11/21 13:03   >>

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「われわれの暮らしは何だろう。

最近都会の暮らしはどこへ行っても同じように感じる。

もちろん、便利で楽な暮らしになっているのは事実である。

しかし、今の暮らしの以前には先祖たちが長い歳月を経験しながら造ってきた暮らしの知恵があった。

そこにはその地域の文化や歴史、魂などを含めたすべての暮らしがあったのである。

それが民家であり、暮らしの博物館である。

また古民家はパッシブ的な自然エネルギーを主にしたエコハウスであった。

本セミナーでは韓国における伝統集落や民家について自然人文環境および環境工学から見た内容で話したい。」

と朴賛弼(工学博士)氏の講演レジュメの書き出しにあった。



昨晩、その朴賛弼氏の講演を聴講した。

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伝統集落である楽安集落の例では、

主山と案山を結ぶラインを Settlement Line (定着する軸線)(これは朴さんの造語)があるという。

集落の配置は自然の中で風水に基づき計画されていたのではないかというのだ。

風水に拘っているわけではないと朴さんは言う。

しかし集落の現場を詳細に調査した結果、

配置が風水に倣っているのが明らかであると。

この風水に基づく軸線をパワーポイントを使い、細かく順をおって説明を聞いていると

本当に風水に基づいているのが分かる。



暮らしは安全でなければならない。

人々が暮らすには住居が必要である。

そこでは自然の厳しさから身を守り、

それが一日の疲れを癒し再生産を行なうための活力を生み出す場所だからである。

また外敵から身を守るためには出来るだけ民家は寄り集まっていたほうがよい。

朴氏は言う、集落、住居は地理・気候・風土・歴史・文化が織り成す造形物である。

そして人間の進化する中での原点であると。



こうして韓国の集落と民家も出来てきたのであろうが、

その出来る過程において風水が利用されていたというのである。

集落の中央部には大きく育った銀杏の木が確りと存在していた。

それを中心にして円を描くと南門までの距離を1単位とすれば、

ひとつの集落の外周を廻る道路形態を見ると中心から南西角までの距離は1.618となり、

中心から西門までの距離はルート2に嵌っていたという。

もっとも美しい比率を現わす黄金比になっていたというのである。

これを物差しとして、集落を築いていったのであろう。

何事をするにもルールがなければ混乱する。

混乱すると整理も難しくなる。

このような方法で自然を上手に利用し集落と民家の安全を確保してきたのであろう。



朴講師の話は韓国河口村、韓国外岩村、ソウル北村の住居の例に及んだ。

伝統住居は住み方が明確である。

オンドル部屋の構造も熱を効率的に使っている。

そこでは年長者が一番の権力者として各家庭には存在したという。

オンドルの火元となる厨房隣の暖かい部屋は年長者の生活の場である。

それが古きよき時代の生活の知恵だったというのである。

何でも年長者に相談できた時代だった。

生活感に国の違いも地域性もなくなってしまったのであろう。

今では年長者に相談しなくなってしまったそうだ。



台湾恒春集落配置図も紹介された。

そこでも集落の配置は略同じような配置になっていた。

沖縄と薩摩で見られる石厳当も集落を守る魔除けであるが、

人々が集まり暮らすということは、

どうしても、その地域の自然に影響を受ける。

だから出来上がった集落の風景は其々に特徴のある姿を見せているのだ。



守り、くつろぎ、再生産の場が色々に変化している。

この有りようを武蔵野美大出身でもある朴氏はグラデーションで表現した。

その中で輝く時がある。

きらっと光る場所がある・・・と結んだ。

興味をそそる話が多かったため予定の2時間が短く感じた。





同窓会HPに当日の記事がアップされた。

此方のほうがよく分かる。
(参照:http://www.ne.jp/asahi/hosei/archi.ob/news/news3.htm





























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